Wixは簡単にサイトを作成できるということで有名ですが、電子取引サイトとしてはあまり知られていません。これは残念な話です。Wixはネットショップの経営者に便利なツールをたくさん提供しているからです。このようなツールを使えばネットショップを開始して運営することができます。
WixのEコマースプランは最小限主義だ、Shopifyなどのような機能は充実していない、などの印象を受けている人もいることでしょう。しかしこれは誤解です。Wixは他の人気電子取引サイトビルダーの提供している機能がすべてそろっているほか、他で見られないような機能性もあるのです。
WixのEコマースプランで何ができるのでしょうか?
Wixは電子取引機能のある2つのプランを提供しています。EコマースプランとVIPプランです。どちらのプランでも帯域幅が無制限でネットショップを運営することができます。他にも以下のような特典があります。
- ストレージ容量20GB
- 300ドル相当の広告クーポン
- ウェブサイトブースターアプリ
- フォームビルダーアプリ
- 売上手数料なし
2つのプランの大きな違いはVIPプランだと優先的にカスタマーサポートにアクセスできるので他のプランよりも素早く対応してもらえ、1回だけプロにサイトをレビューしてもらえることです。
Wixはアプリストアで色々な電子取引アプリを提供しています。必要な機能のそろったストアを作成できるということです。また、Wixアートストアなどの専門のストアアプリも用意されていて、アマゾンやEtsyなどのネットショップで商品を販売できるアプリを追加することも可能です。また、Wixのアプリを使ってデジタル商品を販売するオプションもあります。
サイトにさらに機能性を追加したいですか?Wixはたくさんのアプリがあり、以下のようないろいろなサービスをお客さんに提供することができます。
- チェックアウト機能
- ペイパル決済機能
- ライブチャット
- ロイヤリティープランアプリ
- 問い合わせフォーム
- Yelp評価
- カスタマーレビュー
- ギフトカードの販売やギフトカード決済
以下のような機能のほかにも500以上の素晴らしいテンプレートがあり、モバイルエディタではほとんどすべてのモバイル端末であなたのサイトを利用できるようにすることもできます。ドラッグアンドドロップエディタなのでウェブサイトを作成するためにコーディングのノウハウを知っている必要はありません。ウェブサイトビルダーに任せることができます。
他のビルダーとWixのプランの比較
電子取引機能を提供しているほかのウェブサイトビルダーとWixを比較すると、いくつかの注目ポイントがあります。Shopify、WooCommerce、Jimdoなどと比べると、Wixはデザインオプションが最もシンプルで、プロフェッショナルな印象のサイトを素早く作成できるのが魅力的です。
もちろん、操作が簡単である反面、オプションが少ないというデメリットがあります。WordPressなどの他のサイトのスクリプトを利用したい場合はWixでは使えません。Wixの提供しているテンプレートを使うことになります。
マーケティングに関してWixは300ドル相当の広告ギフトカードが利用できるので素晴らしいでしょう。また、ソーシャルメディアでウェブサイトを宣伝できるアプリやメーリングリストにお客さんを追加できるなどと言った機能性も魅力的です。
Wixアプリストアはあなたのネットショップが他のビルダーで作成したネットショップよりも目立つようにするのに役立ちます。Shopifyは何千ものアプリを提供していないのでライブチャットなどのカスタム機能をサイトに追加することはできません。Wixなら欲しい機能はほぼ何でもアプリで追加することができるはずです。
Wixと他のサービスのもっとの重要な違いは価格です。WixならオールインワンのEコマースプランを低価格の月額料金で利用することができます。Shopifyで最も低価格なプランはWixのVIPプランよりも高価格です。WooCommerceのソフトウェアは無料ですが、それはソフトウェアだけの話です。ホスティング会社の手数料がかかりますし、サイトを作成する必要もあります。他のサービスもWixほど安くはありません。
デメリットは?
WixのEコマースプランにはたくさんのメリットがありますが、デメリットがないというとウソになります。Wixでネットショップを作成する最も重大な欠点はウェブサイトを作成したら他のデザインに変えるのがなかなか難しいということです。テンプレートを切り替えればサイトのイメージを一新できるというわけではないのです。サイト全体を設定しなおす必要があります。
また、Wixではコードを編集できないので、高度なカスタマイゼーションは不可能です。高度な機能の編集はアプリを使って行われるからです。自分でコーディングして機能を追加できないので必要な機能のアプリがない場合は諦めなくてはならないのです。
ショップの機能の重要な欠点は編集できる部分(大きさや色など)が制限されていることです。また、世界中に商品を売りたい場合は残念ながらWixでは多言語のサイトを作成することはできません。
また、ストレージ容量は20GBに制限されています。多くのネットショップにはこれで十分でしょうが、ショップの成長が妨げられる可能性もあります。特にゲームのダウンロードなど、大きなデジタルダウンロード商品を販売したい場合にはデメリットです。
WixのEコマースプランはあなたに合っているでしょうか?
多くの人にとってEコマースプランはオススメです。ウェブサイトビルダーと同じようにWixでは簡単にEコマースビジネスを展開することができます。オリジナルスカーフからカスタムロゴまで、Wixなら素晴らしいウェブサイトでオリジナル商品を販売することができます。
それでも将来的にWixでは不十分、ということもあるかもしれませんが、それは悪いことではないと思います。Wixは初めてネットでビジネスを行うという人やネットショップの運営を簡素化したいという人をターゲットにしたサイト作成サービスだからです。
小中規模のネットビジネスはWixのEコマースプランが適していると思います。しかし、商品数が多い場合やデジタルダウンロード商品などを販売する予定なら、すぐに20GBデータ量を超過してしまうので他のサービスを探した方がいいでしょう。それ以外の人にはWixは安価で使いやすいのでネットで商品を販売するのに適していると思います。