Googleサイトレビュー[2025]

Googleサイトの概要

Googleサイトの長所、短所、改善点

Googleサイトを使うべきか？

Googleサイトはシンプルで無料のオンライン情報ホスティング方法を提供しています。もし、ウェブサイト作成の経験が全くない初心者でも始めやすいツールです。また、70以上の異なる言語で利用可能で、これは他のどのウェブサイトビルダーよりも多いです。

しかし、Googleサイトだけを使っている限りでは、人気ブログや大きなEコマース企業をすぐに構築するには限界があります。少なくとも、Googleサイト単独では難しいでしょう。もしGoogle Workspaceに申し込めば、Googleサイトだけでなく、他のGoogleアプリやサードパーティ製アプリにもアクセスでき、サイトの機能を拡張することができます。

Google Workspaceはコラボレーションツールを提供し、手頃な価格の様々なプランがあります。チーム連携の強化を目指す中小企業に最適です。また、内部プロジェクトウェブサイトを構築する場合に、欠かせないプロジェクト管理機能が含まれています。

フリーランスで高度な機能を持ったウェブサイトビルダーを探しているなら、Googleサイトは最適とは言えない可能性があります。代わりにWixの利用をおすすめします。使いやすさを保ちつつ、より多くの機能を提供しており、無料で利用することもできます。

テンプレートは限られているが、調整は可能

Googleサイトでは、ごく基本的なデザインのテンプレートが17種類しか提供されていません。各テンプレートは異なる目的に合わせて設計されているとされていますが、それらのバリエーションがとても限られているため、実際には見出し、小見出し、画像構成の異なるレイアウトが17通りあるだけです。それでも、どのテンプレートも見た目がすっきりしていて、モバイル対応になっているため、小さい画面でもサイトがきちんと見えるようになっています。

Google Workspaceを利用すると、Sites Starterアプリを通じて50種類以上の追加ウェブサイトテンプレートから選ぶことができます。これらはデザインと機能性においてより多様性があり、ビジネスやeコマースのニーズにも適しています。ほとんどが無料ではありませんが、お手頃な価格でスタイリッシュなオプションが豊富に揃っています 。

デザインとカスタマイズ

利用できるテンプレートの数が限られているため、このビルダーで個性的なサイトが作れるのか、不安に感じるかもしれません。ですが、嬉しいことにどのテンプレートも自由にカスタマイズ可能です。

もちろん、完全な創造的自由があるわけではありませんが、色の変更やフォントスタイル、テキストや画像のレイアウトなどを変更できます。カスタマイズの幅は限られているものの、Google サイトでは数百種類もの異なるフォントが選択可能である点は注目に値します。

もうひとつ気に入っているのは、 各テンプレートに、「lorem ipsum」 定番のダミーテキストではなく、コンテンツに関する指示と推奨事項を提供する記入例のテキストが含まれていることです。公開されたページ上でテキストがどのように見えるかを把握することができ 、文章作成のヒントも少し得られます。

ほぼすべてのGoogleアプリのコンテンツを取り込める

Google サイトはGoogleの広大なアプリの一部であるため、様々なツールのファイルを接続し、それらをサイト上でまとめて管理することが非常に簡単です。サイトはメールアドレスを介してすべてのGoogleアカウントに接続されるので、Googleドライブに保存されているものにすぐにアクセスできます。Docs、Sheets、Slides、Calendar、Map、Forms、Chartsからのコンテンツを直接取り込むことが可能です。

どのページにでもファイルを埋め込むことができ、サムネイルプレビューとして表示されます。サムネイルのサイズを調整したり、チャート、スプレッドシート、ドキュメントなどにリンクしたり、実際のファイルにリンクすることもできます。ただし、適切なユーザーがそれらを開けるように、権限を設定しておくことが重要です。プロジェクトファイルやリソース、その他プロジェクト関連ドキュメントをまとめて管理するのに非常に便利です。

サードパーティ製アプリで作業フローを最適化

Google Workspace アカウントで Google サイトを使用すると、アプリマーケットプレイスで無料または有料の多くの統合アプリを利用できます。メールマーケティング用のMailchimpや、チームコミュニケーション用のSlackなどのアプリが見つかります。

また、シートで提供されるプロジェクトプランニング機能よりも高度な機能が必要な場合、monday.comやJiraのような本格的なプロジェクト管理プラットフォームを簡単に追加できます。これにより、Google Workspaceと選択したプロジェクト管理プラットフォーム間でタスクとプロジェクトを同期できます。例えば、シートやドキュメント、その他のファイルをmonday.comのタスクカードに追加して、情報の流れを途切れさせることなく維持できます。

インターフェースから直接Google画像検索やYouTubeを検索

個人のGoogleドライブからドキュメントを追加するのは便利ですが、予想外というわけではありません。Googleは自社製品を互いに連携させることを好んでいます。特に印象的だったのは、Googleサイトのインターフェースから直接 Google画像検索やYouTubeを検索できる機能で（そしてそれらの画像や動画をあなたのウェブサイトに追加可能）。

つまり、YouTube動画を埋め込みたい場合、別のタブをウェブブラウザで使う必要はありません。ポップアップボックスから検索して、好きな場所に動画を配置できます。

Google 画像検索も同様の方法で行えます。この検索ボックスは商用利用が許可されている画像に絞り込んで表示します。つまり、料金を払うことなく合法的に使用できるということです。ただし、商用利用が実際に許可されていることを必ず確認してください（Googleはフィルターの精度が完全ではないと警告しているため）。必要に応じて、元の情報源の出典を明記してください。

リアルタイムでのサイト共同作業

Googleドキュメントでの他の人との共同作業やファイルの共有に慣れている方なら、Googleサイトも似たような使い心地を体験できると思います。チームメンバーに編集権限を与えて、リアルタイムで共同作業が可能です。自分のGoogleサイトを閲覧できる人を管理し、特定の人やグループに限定したり、インターネット検索で誰でも見えるように設定することも可能です。

Google Workspaceアカウントをお持ちの場合、Google Chatを使って無制限の「スペース」を設定することができます。 そこでタスクを割り当てたり、期限を設定したり、プロジェクトの目標についてディスカッションが可能です。スペースは無制限に作成でき、それらを非公開にしてプロジェクトの共同作業者のみにアクセスを限定することもできます。

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広告バナー

この機能は本当に便利で、そのシンプルさに私は感心しました。カスタマイズされた広告バナーを、サイト全体または単一ページに簡単に追加することができます。

バナーのカスタマイズは色とテキストに限られていますが、それは訪問者に重要な情報を提供したり、サイトの利用を始めるための便利なリソースへ誘導したりする簡単な方法です。

直感的なガイダンスと使いやすいデザイン

Googleはユーザーのニーズを理解し、効果的に満たすことに長けています。 Google サイトにもこの特徴が活かされていて、余計な要素が少なく シンプルで使いやすいインターフェースが整っています。Googleの他のアプリに慣れていなくても、Googleサイトの使い方は非常に簡単です。

Googleサイトで初めてサイトを作成する時、ポップアップが表示され、ウェブサイトのセッティング方法をガイドしてくれます。手順を確認したい場合は、メニューバーの三点リーダーをクリックしてヘルプをから使い方ガイドを選択すると、これらのポップアップを再度開くことができます。

すっきりとしたシンプルなインターフェース

Googleサイトのエディターインターフェースは日本語で利用可能で、見た目が美しく、使い心地も快適です。余計な要素や展開メニューがなく、必要な機能だけに集中しています。必要な情報を見つけるための場所は基本的に一つだけなので、とても分かりやすく、すぐにサイト作成を始めることができます。

Google サイトはグリッドレイアウトのドラッグ＆ドロップエディタを採用しています。基本的に要素は任意の位置に移動できますが、常に既存のデザイングリッドにスナップして配置され、全体が整いやすくなっています。個別のコンテンツブロックを使って独自のレイアウトを設計することも、既存のレイアウトから選択して時間と労力を節約することも可能です。

Geminiを使用した調査とコンテンツ生成

Googleサイトのテンプレートは、コンテンツブロック内の例や指示を通じてコンテンツガイダンスを提供します。しかし、定期的なブログ、商品説明、またはメール配信など、さらにサポートが必要な場合には、Geminiアドオンが付いたGoogle Workspaceアカウントが役立つかもしれません。

Gemini for Google Workspace は、プロジェクト管理とコンテンツ作成のプロセスを速める手助けをするAI搭載のアシスタントです。追加料金がかかりますが、価値ある投資になるでしょう。

障がいを持つユーザーのためのアクセシビリティ機能

Googleサイトには、障がいを持つ人々がウェブサイトを利用しやすくするための機能がいくつか組み込まれています。たとえば、画像に説明テキストを追加したり、表にキャプションをつけたりすることで、スクリーンリーダーを使用する方々がウェブサイトの内容を理解しやすくなります。また、 Googleフォームは、読むための支援技術を利用する方でも快適に使えるように設計されています。

さらに、Google サイトはキーボード操作だけでナビゲートすることができ、これは運動障害のある方にとって非常に重要な機能です。

ナレッジベースは利用可能／ライブサポートは Google Workspace 利用者限定

Google サイトのサポートは非常に限られています。ライブサポートオプションはありません。 自動チャットさえもないので、問題が発生した場合はサポート文書やコミュニティヘルプフォーラムに頼る必要があります。

サポート文書はかなり包括的ですが、それでも答えが見つからない質問がありました。コミュニティヘルプフォーラムも当たり外れがあります。同様の質問がすでに投稿され、回答が得られている可能性もあるため、確認する価値はありますが、サポート文書を読めば解決できるような質問も多く見られます。なお、サポート文書は日本語でも利用可能です。

それでも、Googleのサポート文書の素晴らしい点は特定のエラーメッセージをリストしており、メッセージごとの対処法を説明してくれていることです。つまり、よくある問題への一般的な対処法だけでなく、あなたが直面しているトラブルを解決するための具体的な手順まで示してくれるのです。

有料のGoogle Workspaceプランに登録すると、年中無休のライブチャット、メール、電話によるサポートを利用できます。これらのサポートは日本語でも提供されています。それだけでなく、デモ、チュートリアル、ラーニングラボなど、より包括的な自己解決リソースも提供されます。

Google サイトは無料で利用可能／ Google Workspaceアカウントでさらに価値が向上

Googleサイトは完全に無料で、Googleアカウントに含まれています。個人アカウントでは、すべての機能とサービスが無料で利用可能です（年中無休のカスタマーサポートを除く）。ただし、これには制限があります。無料の個人アカウントでサイトを設定する場合、サイト1つあたり100MBのストレージしか使えません（添付ファイルもこの容量に含まれる点に注意）。それ以上の機能を利用したい場合は、Google Workspace へのアップグレードが必要です。日本では月額1214円（1ユーザーあたり）からご利用いただけます。

Google Workspaceは、プロジェクト管理やチームの共同作業に重点を置く中小企業に特に適した、手頃な価格のプランを複数提供しています。最も安い Business Starter プランでも、無制限のプロジェクト、ユーザーごとに30GBのストレージスペース、最大100人のビデオ会議が含まれています。より高いグレードのプランでは、予約ページやクライアント／ゲストアクセスを持つ高度なチャットルームなどの追加機能があります。

プライベートな企業ウェブサイトが必要な小規模な会社を運営している場合、GoogleサイトとGoogle Workspaceを組み合わせると、効率的かつ手頃なツールになります。しかし、より大容量のストレージ、高度なデザインツール、優れたSEOツールが備わった無料のウェブサイトビルダーを使いたい場合は、Wixをチェックすることをおすすめします。