Pythonアプリに合わないホスティングサービスを選ぶと、時間とお金が無駄になってしまいます。多くのホスティングプロバイダは「開発者向け」と謳っていますが、SSHアクセスは有料プラン限定だったり使いたいフレームワークに対応していなかったりすることがあります。
最悪の場合、CGIやmod_wsgiをサポートしていないせいでPythonが使えないレンタルサーバもあります。これは格安の共有ホスティングプランにありがちな問題ですが、VPSやクラウドサーバでも但し書きをしっかり読んでPythonが使えるかどうか確認すべきでしょう。マネージドの場合は特にそうです。
できるだけ多くのホスティングプロバイダを検証し、Pythonを最も快適に動かすことができ、最も柔軟性の高いサーバ環境を提供しているものがどれか評価しました。さらに、速度(ローカルとグローバルの両方)、コスパ、サポート体制などの観点で優れたものを探しました。
この記事では、Pythonにおすすめのレンタルサーバを10社紹介します。結論から言うと、パフォーマンスとサーバのカスタマイズ性が優秀な「Kamatera」がイチオシです。とは言え、ここで紹介する他社サービスもそれぞれ強みがあります。アンマネージドとマネージドのVPSから共用サーバまで、さまざまなPython対応レンタルサーバを一挙公開します。ご自身の開発ニーズに合ったホスティングサービスを選びましょう!
プロ厳選!Pythonが使えるおすすめのホスティングサービス【2025年】
- Kamatera:クラウドVPSがカスタマイズ可能で、驚異的なパフォーマンスを誇るPython対応ホスティングサービス。
- ScalaHosting:手頃なマネージドVPS。管理パネルは多機能でありながら、使いやすいの。
- A2 Hosting:低コストでPython対応の共有レンタルサーバ。Root権限が付与され、開発者ツールも。
Python対応ホスティングサービスの評価項目
人気のあるホスティングサービスの多くはランクインに至りませんでした。この記事で紹介するサービスは次の条件を満たしています。
- Pythonに対応。VPSや専用サーバの設定には問題が付き物です。おすすめのPython対応ホスティングサービスはナレッジベースが充実していて、専門サポートチームがデバッグを支援してくれます。
- SSHルート権限。必要な開発フレームワーク(Djangoなど)をインストールしたり、サーバに接続してPythonのバージョンを確認したり、新しいバージョンに切り替えたり、プロジェクトに必要なモジュールを入れたりするにはRoot権限が必要です。
- パワフルなサーバ管理パネル。大抵のホスティングサービスは管理パネルが有料となっています。アンマネージドVPS、クラウドサーバ、専用サーバプランでは特にそうですが、本記事では基本パッケージでも管理パネルが使えるホスティングサービスをいくつか紹介します。数回クリックするだけでPythonの環境を構築できるわけです。
- パフォーマンス。Pythonが使えるホスティングサービスでも、性能が悪くてアプリがきちんと動かなければ意味はありません。おすすめのPythonホスティングサービスは、サイトの表示速度、稼働率、世界中でのパフォーマンスの観点で非常に優れています。当社では検証チームが各ホスティングサービスを実際に使ったうえで評価しているのです。この記事ではパフォーマンステストで得られた数値もご覧になれます。
- コスパ。多くのウェブホスティングサービスは顧客獲得のために安い価格設定となっていますが、CPU、RAM(メモリ)、ストレージ容量、帯域幅などを妥協していることが多いことに注意しましょう。本記事のホスティングサービスは、Pythonウェブアプリを運用するのに必要なリソースをすべて提供しており、あまり使わない追加特典に対して不当に高い料金を請求することはありません。

Kamatera(カマテラ)では、Pythonアプリに必要なvCPUコア数とRAMを最初から指定してクラウドVPSを構築することができます。他社のVPSよりもカスタマイズ性に優れており、シンプルな構成であれば価格も比較的安いのがポイントです。
アンマネージドVPSプランでは、Root権限が付与され、白紙から好きなサーバを構築できます。カスタムOSやコントロールパネルを入れたり、他社では不可能な設定を変更したりしたいPython開発者にとってピッタリです。
Kamateraの唯一のデメリットは、サーバのメンテナンスを自分で行わなければならないこと。この作業は時間がかかることがあります。マネージドサービスはアドオンとして利用可能ですが、他社より割高です。
特徴
- 30日間の無料トライアル。Kamateraはリスクなしの30日間無料トライアルを提供しています。最大$100相当のクラウドVPSを作成し、ほとんどの機能を制限なく使えます。
- 世界中にデータセンターあり。Kamateraは日本(東京)を含むすべての大陸に24のデータセンターを構えています。オーディエンスがどこにいても、高速かつ低遅延なサイトやアプリを提供できます。
- 帯域幅は使い放題または毎月5TB。ほとんどのクラウドサーバ構成において、帯域幅は毎月5TBとなっています。大半のプロジェクトはそれで十分ですが、制限を超えた場合は少額の超過料金が発生します。あるいは、50Mbit/秒で無制限の帯域幅を選択することもできます。
- 迅速かつ容易にスケール。Pythonアプリのリソースを増やす必要が出た場合、数回クリックするだけでRAMやCPU、ストレージを簡単に増やせます。アップグレードはほんの数秒で適用されますから、アプリのリソース不足がいつまでも解消されないといったトラブルはありません。
専門家によるKamateraレビューでパフォーマンステストの結果をご覧ください。
| 返金保証 | 30日間の無料トライアル |
| Python対応の共有プラン | なし |
| マネージドサービス | ✔ (オプションで追加可) |
| サーバ拠点 | 北米、ヨーロッパ、中東、アジア(日本含む) |
| 無料の追加特典 | プライベートクラウドネットワーク、サーバーイメージの選択 |
| 最低価格 | $4.00 |

ScalaHosting(スカラホスティング)は、ホスティング業界で最も安いマネージド・アンマネージドVPSを提供しています。月額$2.95~の共有ホスティングプランもPythonに対応しておりRoot権限が付与されるので、スムーズにPythonを運用できます。
ScalaHostingはSPanelという独自のコントロールパネルを提供しています。これはPythonを全面的にサポートしているのが便利です。SSHが利用でき、Softaculousアプリインストーラーが備わっており、数回クリックするだけで好きなPythonフレームワークを簡単にインストールできます。もちろん、cPanelも上記すべてが可能ですが、SPanelのほうが使いやすいと言えます。
「マネージドサービスは便利だけど、コストが高い…」そんな方もScalaHostingを検討する価値があります。ScalaHostingのマネージドサービスは、サーバのセットアップ、最適化、セキュリティ対策、メンテナンスなどを幅広くカバーしています。ただし、Root権限を放棄することになります。
特徴
- カスタムサーバーが利用可能。自分でサーバ構成をカスタマイズしたい場合、ScalaHostingのマネージドクラウドVPSプランで可能です。仕様は、2コアのvCPU、50 GBのSSDストレージ、4GBのRAMから利用できます。
- cPanelのオプション。ScalaHostingのSPanelもかなり良いですが、cPanelを使い慣れている場合はそちらも利用可能です。しかし、cPanelのライセンス料を負担しなければならず、NginxとOpenLiteSpeedのサポート、リアルタイムのマルウェアモニタリングなど、SPanelの便利な機能は含まれません。とは言え、cPanelは日本語で表示できます。
- SShieldセキュリティ。SPanelを使う場合、内蔵のSShieldセキュリティソリューションが利用できます。AI技術を用いて不正なアクティビティを検出し、一般的なウェブ攻撃をすべてブロックします。
- 日次バックアップとスナップショット。ScalaHostingのプランでは、毎日自動的にリモートバックアップが行われ、オンデマンドバックアップも可能です。さらに、ScalaHostingはVPSの日次スナップショットをとり、最新の2つのスナップショットが保存されるので、いつでも復元できます。
VPSプランについて詳しくはScalaHostingの完全レビューをご覧ください。
| 返金保証 | 30日間 |
| Python対応の共有プラン | ✔ |
| マネージドサービス | ✔ |
| サーバ拠点 | アメリカ(ニューヨークとダラス)とヨーロッパ(ソフィア)に専用インフラ。北米、ヨーロッパ、アジア(日本を含む)のAWSデータセンター |
| 無料の追加特典 | 無料ドメイン名と専用IPアドレス |
| 最低価格 | $2.95 |
3. A2 Hosting:低コストな共有プランとターボブーストホスティングプランでPythonが使える

A2 Hosting(A2ホスティング)は、Root権限付きのPython対応プランを幅広く提供しています。シンプルで低コストなレンタルサーバをお探しなら、共有サーバのStartupプランまたはDriveプランを選ぶと良いでしょう。わずか数ドル~でありながら、Startupプランで100GBのSSDストレージ、Driveプランで無制限のSSD NVMeストレージとなっています。
それに加えて、A2 Hostingはターボブースト機能付きの共有ホスティングプランも提供しています。若干高いものの、スタンダードな共有ホスティングプランに比べて最大20倍も速いのが特徴です。マネージドサービスをお探しの場合もA2 Hostingが向いています。アンマネージドとマネージドのVPSプランと専用サーバプランを提供していて、どれもPython対応で、Root権限が付きます。
ただ、A2 Hostingのサポート体制はイマイチです。検証中、サポートの対応は概して非常に遅かったのが残念でした。とは言え、A2 Hostingのナレッジベースは非常に充実しています。サポート担当者に質問するとヘルプ記事へのリンクが届くことが多かったので、つまずいた場合、まずはA2 Hostingのドキュメントを参考にすると解決できるかもしれません。
特徴
- 無制限のリソース。A2 Hostingのプランは、ストレージ容量が多く、帯域幅は無制限です。もっと高価なプランを選ぶと、無制限のSSD NVMeストレージと無料の自動バックアップも得られます。
- 稼働率99.9%保証。A2 Hostingは99.9%の稼働率を約束していますが、検証中は100%を達成しました。ただし、停止時間が発生しても返金や補償に関する記載はなく、予期せぬ事情が原因で停止しても関しても払い戻してくれません。
- 90日間の満足保証。A2 Hostingのプランを契約後30日以内に解約すると全額返金されます。ただし、31日から90日の間に解約した場合は、未使用の金額が返金されます。
- 開発者向けツール。Root権限付きでPythonが使えるほかにも、A2 Hostingはさまざまな開発者向けツールを提供しています。例えば、PHP、MySQL、MariaDB、PostgreSQL、PERL、Ruby、Node.js、Apache 2.4、FTP/SFTPのサポート、phpMyAdminとphpPgAdminがプリインストール済み、Gitリポジトリの自動デプロイなどが挙げられます。
| 返金保証 | 30日間 |
| Python対応の共有プラン | ✔ |
| マネージドサービス | ✔ |
| サーバ拠点 | 北米、ヨーロッパ、アジア |
| 無料の追加特典 | 自動日次バックアップ、無料移行、開発者向けツール |
| 日本語のライブチャット | ✔ |
| 最低価格 | $1.99 |

予算が限られている場合、IONOS(アイオノス)の共有レンタルサーバとアンマネージドVPSは激安で、Python対応です。Kamateraより安いケースもあります。コストだけでなく、パフォーマンス面にも優れていることが分かりました。確かに最速ではないものの、他社に負けないスピードです。
価格について、共有ホスティングはわずか$1.00、VPS XSプランは月々~となっています。しかし、このVPSプランのRAMは1GB、vCPU 1コアのみなので、軽いプロジェクトやプロトタイプには適していますが、本格的なプロジェクトにはVPS Mプランの方がおすすめです。月額料金は数ドル高くなるものの、RAMとストレージ容量が4倍に増えます。
IONOSは安いのでPython開発を始めたばかりの方にピッタリです。VPSのマネージドサービスはありませんが、サポートはいつでも利用でき、アンマネージドサービスを利用することで貴重な経験を積むことができます。
特徴
- Pythonが使える格安レンタルサーバ。IONOSの共有プランとVPSプランはPythonに完全対応しており、非常に安いのが特徴です。Pythonホスティングサービスをここまで安く提供している会社はほとんどなく、VPSはなおさらです。ただし、更新時には価格がかなり高くなることに注意しましょう。
- APIが利用可能。ホスティングの設定はIONOSの開発者向けAPIで行えます。サーバ、DNS、SSL証明書、アクティビティログなどを管理できます。
- 専任のパーソナルアドバイザー。希望した場合、IONOSの専任コンサルタントが割り当てられます。サポートへの問い合わせはそのコンサルタントが応じてくれます(もちろん不在の場合は例外ですが)。そのため、ニーズを深く理解してもらえますから、より良いサポートを受けられます。
- データ転送量は無制限。IONOSの全プランにおいてデータ転送量は無制限となっています(VPSプランは最速1 Gbit/s)。アクティビティが急増しても、追加料金の心配はありません。
VPSプランについて詳しく知りたいですか?IONOSの完全レビューをご覧ください。
| 返金保証 | 30日間 |
| Python対応の共有プラン | ✔ |
| マネージドサービス | ✔ |
| サーバ拠点 | 北米および欧州 |
| 無料の追加特典 | 無料メールアカウント、Root権限付き |
| 最低価格 | $1.00 |
5. SiteGround:高性能なクラウドサーバでPythonアプリを運用

SiteGround(サイトグラウンド)は、Pythonが使える多様なレンタルサーバを提供しています。共有ホスティングプランではSSHとSFTPが利用でき、最新のPythonバージョンもサポートしています。例えばPython 3.11を使えますから、機械学習や自動化、データ分析を行う開発者に最適です。また、Softaculousを使って必要なPythonバージョンをインストールすることもできます。
共有レンタルサーバではスペックが足りない場合、SiteGroundのクラウドプランは自由にカスタマイズできますから、プロジェクトのニーズに合わせて設定できます。ただし、ハイエンドなGoogle Cloudサーバーなので、かなりの予算が必要です。最安のクラウドプランの仕様はvCPU 4コアとRAM 8GBで、月額$1.99です。
Webサービスを管理するためにPythonアーキテクチャに依存しているビジネスにはSiteGroundのクラウドプランが間違いなくおすすめです。信頼性、サーバのカスタマイズ性、パフォーマンス、スケーラビリティの観点で、共用プランはクラウドVMには到底敵いません。
特徴
- 開発者ツール。MySQLやPostgreSQLでのデータベースの作成(データベースあたり最大1GB)、WordPressステージングツール、プリインストール済みのGitなど、どのプランでも役立つ開発者ツールが使えます。
- フルマネージドクラウドホスティング。SiteGroundのクラウドサービスは安いとは言えませんが、経験豊富なDevOpsチームがサーバの保守構成を行ってくれます。また、経験豊かな担当者による24時間週7日体制の優先サポートも含まれますから、アプリ開発に集中できます。
- 即時に自動スケーリング。プランにCPUとRAMを簡単に追加して、直ちに適用できます。また、トラフィックが急増した場合、自動的にリソース調整を行うオートスケールオプションを選ぶことも可能です。
- クラウドホスティング返金保証。SiteGroundのクラウドホスティングは14日間の返金保証付きです。最初の14日以内に解約すれば、全額返金されます。
開発者ツールについて詳しくはエキスパートによるSiteGroundレビューをご覧ください。
| 返金保証 | 30日間(Webホスティング)、14日間(クラウド) |
| Python対応の共有プラン | ✔ |
| マネージドサービス | ✔(プランによる) |
| サーバ拠点 | 北アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、アジア |
| 無料の追加特典 | Reactで構築されたホスティングパネルに統合された機能(Git、ステージング、バックアップなど) |
| 最低価格 | $1.99 |
6. Liquid Web:Pythonに最適なサポートを提供

Liquid Web(リキッド・ウェブ)は高性能ウェブホスティングサービスで、それなりのコストがかかります。VPS、クラウド、専用サーバに重点を置いているため、共用レンタルサーバは提供していません。ですが、プランの内容を考えるとLiquid WebのエントリーレベルのVPSプランは比較的安いと言えます。
トライアル期間中や1ユーザー向けライセンスだけでなく、全プランにプレミアムコントロールパネルのサブスクリプションが含まれるのはこの記事でLiquid Webだけです、基本プランにはCentOSマシンとInterWorxコントロールパネルが含まれます。希望する場合はcPanelやPleskコントロールパネルも使えます。PleskとcPanelは日本語対応です。
Liquid Webのナレッジベースには、マシンにPythonをインストールする方法を詳しく解説した記事が掲載されていて、Pip、PyPI、Flaskなどのパッケージやフレームワークの使い方ガイドも充実しています。Liquid Webは「Pythonの運用はサポート対象外」としていますが、実際にサポートチームに問い合わせたところ、デバッグを手伝ってくれました。他社の場合、OSの再インストールしかサポートしてくれないケースもありますが、Liquid WebはPythonのサポートも非常に積極的に行ってくれます。
特徴
- 稼働率100%保証。Liquid Webは稼働率100%を約束しています。この保証を守れなかった場合、サービスクレジットという形で補償を受け取れる可能性があります。
- 迅速なサポート対応。ライブチャットまたは電話で問い合わせた場合、Liquid Webは「時間帯によらず59秒以内に一次対応をする」と保証しています。この約束が果たされなかった場合、補償としてクレジットを請求することが可能です。
- 24時間365日の積極的なモニタリング。マネージドサービスの一環として、Liquid WebはVPSを常時モニタリングします。問題が検出された場合、Liquid Webは自動的に対処して、できるだけ早くオンラインの状態に戻します。
- Root権限付き。マネージドVPSプランでもRoot権限が付与されるので、マネージドサーバー環境を完全にコントロールできます。
サポートとのやりとりについて詳しく知りたい場合は、Liquid Webの完全レビューをご覧ください。
| 返金保証 | 30日間(ウェブホスティング)、14日間(クラウド) |
| Python対応の共有プラン | 該当なし |
| マネージドサービス | ✔ |
| サーバ拠点 | 北米とヨーロッパ |
| 無料の追加特典 | cPanel Pro/InterWorx/Plesk Web Proのライセンス、最大100GBのバックアップ |
| 最低価格 | $5.00 |
他にも知っておきたいPython対応ホスティングサービス
7. PythonAnywhere

PythonAnywhere(パイソン・エニウェア)は、無料Pythonホスティングサービスを提供していて、特に初心者や教育者におすすめです。もっと高機能が必要な方のために、PythonAnywhereは有料ホスティングプランもあります。ホスティング環境にPythonがインストール済みなので、セットアップしやすいのがポイントです。設定よりもコーディングに集中できます。
しかし、特に有料プランの価格を考えると、ストレージ容量は少ないのがデメリットです。さらに、帯域幅は意図的に不明瞭になっています。プランによるだけでなく、PythonAnywhereのリソースに左右されるからです。まとめると、PythonAnywhereはPythonを学ぶための短期利用におすすめです。
8. HostWinds

Hostwinds(ホストウィンズ)でPython開発プロジェクトを運用する場合、低コストなVPSプランがおすすめです。HostwindsはマネージドとアンマネージドのLinux VPSホスティングサービスを提供しており、OSはCentOSとDebianに対応しています。Python対応の共有レンタルサーバはありませんが、HostwindsのVPSプランは(マネージドサービス付きでも)他社の共有サーバーとほぼ同じ価格です。
Hostwindsはセキュリティ面も強く、リアルタイムモニタリング、エンタープライズレベルのファイアウォール、負荷分散などを提供しています。しかし、米国とヨーロッパでのパフォーマンスは一貫せず、表示速度が3〜4秒に達することもありました。また、稼働率99.9999%を約束していますが、検証では99.982%となりました(それでも立派な数値ですが)。
9. FastComet

FastComet(ファスト・コメット)は無料サイト移転とPythonの初期設定を行ってくれるのが魅力的です。マネージドサービス付きの共有クラウドホスティングプランは、Python 2.7と3.7.3をサポートしており、新規加入者は大幅割引の対象です。サービスに満足できなかった場合、FastCometの返金保証は平均よりも長い45日間となっています。
FastCometはcPanelコントロールパネルを提供しており、インストールやPythonアプリの管理を簡単に行えます。ただし、cPanelもサーバーリソースを消費することに注意しましょう。また、Pythonの高度な機能、例えばDjangoはFastCometの割高な専用サーバプランでしか使えません。
10. DigitalOcean

DigitalOcean(デジタル・オーシャン)のクラウドホスティングサービスは、Google Cloud、AWS、Azureなどの主要なプラットフォームに匹敵する、即座にデプロイ可能でスケーラブルな環境を、より低コストで提供しています。Linuxベースの仮想マシンである「Droplets」は直感的なインターフェースで管理でき、UI、CLI、API、Terraform Provider、Doctl CLIツールを通してサーバ構成を行えます。ただし、DigitalOceanのサポートは限られているため、ノウハウが必要です。
使わないリソースに対して課金されないよう、ニーズに応じてサーバリソースを調整できます。一部のストレージソリューションやアドオンも従量課金モデルとなっています。DigitalOceanは200ドルのクレジットが使える60日間の無料トライアルも提供しています。
あなたのPythonプログラムに最適なレンタルサーバを見つけよう
この記事では、Python初心者に適したホスティングサービスと、上級者向けサービスを紹介しました。しかし、どれを選んでも、思わぬ課題に直面することなくアプリ開発を進めることができるはずです。
どれを選べば良いか迷っている方のために、おすすめをいくつか紹介します。
カスタマイズ性に優れたVPSホスティングが欲しい場合、Kamateraが最適です。低価格でアンマネージドのクラウドVPSを提供しており、ニーズに合わせて仕様と設定をカスタマイズできます。また、パフォーマンス面もこの記事で最高です。
一方、サーバ運用を行う時間がない場合はScalaHostingを選びましょう。手頃な価格のマネージドVPSプランを提供していて、機能やパフォーマンスを妥協していません。アンマネージドのクラウドサーバと共有サーバプランでもPythonを使うことができ、Root権限が付与されるほか、非常にリーズナブルです。
A2 HostingもPythonが使える安いレンタルサーバが欲しい方におすすめです。共有サーバ、VPS(マネージドとアンマネージド)、専用サーバはどれもPythonが使えます。Python 2と3に対応していてRoot権限が付きますし、開発者ツールも豊富です。パフォーマンスとコストの両方を求めるのであれば、パワフルな共有ターボプランにアップグレードすることもできます。
| 注目ポイント | VPS・クラウドサーバのリソース | 開発者ツール | 最低価格 | ||
| Kamatera | 最もカスタマイズ可能で高性能なPython対応クラウドVPS | vCPUは1~104コア、1GB-RAMは512GB(クラウドVPS) | あらかじめ設定されたアプリとソフトウェアマーケットプレイス、コントロールパネルとOSを選べる、Root権限付き | $4.00 | |
| ScalaHosting | Pythonが使える手頃な価格の共有ホスティングとマネージドVPS | vCPUは2~24コア、RAMは4GB~128GB(VPS) | WP-CLIアクセス、Gitサポート、Root権限、API | $2.95 | |
| A2 Hosting | 低コストな共有Pythonホスティング、パワフルなVPSと専用サーバもPython対応 | 1~4コア、RAMは1~4GB(共有プラン)、vCPUは2~8コア、RAMは4~32GB(VPS) | Gitリポジトリの自動デプロイ、Root権限、CLI、LinuxベースのOSを選べる | $1.99 | |
| IONOS | 一番安いPython対応の共有サーバとアンマネージドVPS | RAMは512MB~19GB(共有)、vCPUは1~12コア、RAMは1GB~24GB(VPS) | バージョン管理(Git)、Root権限、構成管理ツール、SDK、API | $1.00 | |
| SiteGround | 共有サーバと高性能クラウドVPSでPythonが使える。マネージドサービスとサポートが強い | vCPUは4~16コア、RAMは8GB~20GB(VPS) | Gitがインストール済み、WordPressステージング、WP-CLI統合 | $1.99 | |
| Liquid Web | 稼働率100%と迅速なカスタマーサービスを保証。最高のPythonサポートを提供 | vCPUは2~16コア、RAMは2GB~16GB(VPS) | Git統合、CLI、コントロールパネルを選べる、API | $5.00 |
よくある質問
Pythonに最適なサーバ環境は?
Pythonアプリケーションを動かすには、Linux OS(特にFedora、CentOS、またはUbuntuのディストリビューション)を搭載したサーバがおすすめです。WindowsサーバでPythonアプリを実行できないわけではありませんが、ライセンス料がかかるためかなりのコストがかかります。インフラ面について、Apache 2.0やNGINXが適切なWebサーバ技術になります。
おすすめのVPSホスティングサービスは?
ニーズによって異なります。カスタマイズ性とパフォーマンス面で選ぶならKamateraがおすすめです。一方、「サーバ保守を任せたい!アプリ開発に集中したい」という方にはScalaHostingのマネージドソリューションのほうが適しています。
KamateraはPythonに対応していますか?
はい。KamateraのVPSはRoot権限付きなので、好きなOS、コントロールパネル、フレームワークをインストールできます。また、Kamateraでは、初期設定時にPython 2.7、3.6、3.7、3.8、3.9をインストールできます。ただし、よりシンプルで手軽な、お財布に優しいウェブホスティングサービスを探している場合は、ScalaHostingのマネージドVPSプランも検討したいですね。
Django Pythonとは何ですか?
Djangoとは、サイトを迅速かつ安全に開発するための、Pythonで書かれたオープンソースのWebアプリケーションフレームワークの1つです。Djangoには、認証システム、ユーザー管理、管理者パネルなどが用意されています。2025年おすすめのPythonが使えるレンタルサーバの多くはDjangoに対応しています。














